洋式便器の種類と特長(2)洗浄便座一体型便器
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洋式便器の種類と特長(2)洗浄便座一体型便器
洗浄便座一体型便器は、便器本体・タンク・温水洗浄便座が一体になった商品です。
大きく3種類、すなわちタンク露出型、タンク隠蔽(いんぺい)型、タンクなし型に分けてみましょう(※一般的な分類でも呼称でもありません)。
タンク露出型
TOTOが「ウォシュレット一体形便器」と呼んでいるのが、「GG」、「GG-800」です。
2010年に発売されたGGは、一見するとタンクなし型に見えますが、タンクが内蔵されています。
手洗いは付いていません。
GG-800は、使いやすい高さ800mmの手洗いを備えています。
GG、GG-800とも、ツイントルネード洗浄で、洗浄水量4.8リットルという超節水を実現させています。
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TOTO GG
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TOTO GG-800
LIXIL(INAX)の「シャワートイレ一体型便器」の代表格が「プレアス」。
そのうち「プレアスLSタイプ」は、手洗いがありません。
「プレアスHSタイプ」は、手洗いが付いています。
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LIXIL(INAX) プレアスLSタイプ
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LIXIL(INAX) プレアスHSタイプ
タンク隠蔽型
タンクをキャビネットで隠し、さらに収納部を組み込んだ便器がTOTOの「レストパル」、LIXIL(INAX)の「リフォレ」です。
トイレットペーパーや掃除ブラシなどが、すっきり収納できて、たいへん便利です。
ともに、手洗い器までセットになったものもあります。
手洗い器の給排水は、便器本体から分岐しますので、大がかりな工事は不要です。
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TOTO レストパル
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LIXIL(INAX) リフォレ
タンクなし型
「タンクレストイレ」を名乗っているのが、TOTOの「NEOREST(ネオレスト)」とLIXIL(INAX)の「SATIS(サティス)」です。
Panasonicの「アラウーノ」もタンクがないトイレです。
タンクがないので、非常にすっきりしていますし、省スペースになります。
「サティスSタイプ」は、「世界最小」をうたっており、奥行き寸法がたった650mmです。
ただ、水道水の圧力を利用するので、一定の水圧が必要です。
2階ではうまく流れないかもしれません。
また、流量も必要で、台所や浴室で水を使っていたら、やはりうまく流れないことがあります。
そうした欠点を補うため、LIXIL(INAX)は、小型の内蔵ポンプ「パワードライブユニット」を開発しました。
一方、TOTOは、小型のタンクとポンプを内蔵させた「ハイブリッドシリーズ」を販売しています。
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TOTO NEOREST(ネオレスト)AH
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LIXIL(INAX) SATIS(サティス)